今回ご紹介するおすすめ作品は、読書しているうちに感動する不思議な本

この嘘がばれないうちに
有村架純、石田ゆり子等が出演の映画「コーヒーが冷めないうちに」の原作となった小説の1つです
不思議なお話の中でそれぞれの人が経験する物語は感動する内容ばかりとなっています
「この嘘がばれないうちに」あらすじ
愛する人を思う気持ちが生み出した、不器用で優しい4つの「嘘」。
「過去にいられるのは、コーヒーが冷めるまでの間だけ」不思議な喫茶店フニクリフニクラにやってきた、4人の男たち。
どうしても過去に戻りたい彼らの口には出せない本当の願いとは……?
【あらすじ】
とある街の、とある喫茶店のとある座席には不思議な都市伝説があったその席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるというただし、そこにはめんどくさい……非常にめんどくさいルールがあった1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない
2.過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない
3.過去に戻れる席には先客がいるその席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない
5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけめんどくさいルールはこれだけではないそれにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる喫茶店の名は、フニクリフニクラあなたなら、これだけのルールを聞かされてそれでも過去に戻りたいと思いますか?
この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった、心温まる四つの奇跡。
第1話 22年前に亡くなった親友に会いに行く男の話
第2話 母親の葬儀に出られなかった息子の話
第3話 結婚できなかった恋人に会いに行く男の話
第4話 妻にプレゼントを渡しに行く老刑事の話あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?
著者 川口俊和 出版社 サンマーク出版 発売日 2017年3月13日 (「BOOK」データベースより)
「この嘘がばれないうちに」感想レビュー
「この嘘がばれないうちに」は、とある町の、とある喫茶店のとある座席に存在する都市伝説の話。
その座席に座っている間だけ望んだ通りの時間に移動ができるという都市伝説。
そこには非常に面倒なルールがあるのだが
それでも戻りたい時間があるとしたら、あの日に戻れるなら、あなたは誰に会いに行きますか?
人は誰しも後悔する生き物。
どこかに必ず、戻りたい日、やり直したい時間、会いたい人がいると思います。
そんな気持ちを持った人であれば必ず共感できる話ばかりです。
この共感や切ない話が読んでいくうちに自然と感動してしまうのがこの作品の魅力だと思います。
過去に戻れるということは過去の人に未来の状況を知らせることにもなります。
今後、自分が辿るであろう未来を知ってしまうことにもなります。
良い未来を知ることもありますが、同時に悲しい未来を知ることもあります。
悲しい未来を知った当人はどんな反応をしたらいいのでしょうか?
考えるだけで胸が苦しくなります。そんな悲しいけど、心温まる話がより感動を誘います。
そんな感動を誘う会話の流れが、この作品の最大の魅力かもしれません。
厳しいルールがあるからこそ感動がある
「この嘘がばれないうちに」で過去に戻るにあたっていくつかルールがあります。
過去に戻ってどんな努力をしても、現実は変わらない。過去に戻っても、席を立って移動することはできない。
過去に戻れるのは、コーヒーカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ、多くの厳しいルールがあります。
しかし、厳しいルールがあるからこそ、人はその時間で伝えられることを限界まで伝えようとする。時間は有限だから大切にする。
そんな必死だけど、伝えようとする姿が伝わるからこそ感動します。伝えたかった言葉や伝えたかった想いを伝えていきます。
この伝える気持ちに胸が熱くなってしまいます。ぜひ、感動したい人には読んで欲しい作品となっています。
伝えることの大切さとタイトルの意味
この本は感動する本としてオススメできる本ですが、同時に伝えることの大切さを知ることができる作品だと思います。
今はまだ会えるから伝えられる。しかし、いなくなってしまったら伝えられない。
そんな当たり前のことを題材としているからこそ、伝えることの大切さと重要さを学ぶことができます。
会えない人だからこそ、今まで伝えられなかった想いをしっかり伝えようとする。
本を読んでいるうちに大切な人に今すぐにでも会いたくなるような、そんな作品だと思います。
そして、作品のタイトルにもぜひ、注目して本を読んで欲しいと思います。
「この噓がばれないうちに」察しが良い人には分かるかもしれません。
過去に戻ることで過去の人に全てを伝えられる人もいれば、伝えられない真実を持つ人もいるでしょう。
そんな嘘をついてしまう物語にも共感ができると思います。
ぜひ、あなたが同じ立場だったらどんなことを伝えるか考えつつ読んでみて欲しいと思います。
考えると本当に辛いけど、その考えを凌駕するような感動の展開に思わず涙が出てしまう作品です
「この嘘がばれないうちに」は「コーヒーが冷めないうちに」の続編となります。
もし、興味があれば「コーヒーが冷めないうちに」も読んでみて切ないけど心温まる話を楽しんで欲しいと思います。
興味があれば映画化もされているので、読書が苦手な人は映画から入って、読書を始めてみるのも良いかもしれませんね