現在お手持ちの有線イヤホンを高音質完全ワイヤレスで楽しめるアダプター「UTWS3」
今回はFiiO ElectronicsのBluetoothアダプター「UTWS3 MMCX」についてレビューしたいと思いますので
最後までお付き合いください
「UTWS3 MMCX」の特徴
FiiO Electronics社(フィーオ)は、中国の広州に本社を置く世界最大級のポータブルオーディオメーカー
UTWS3 MMCXは、既存のイヤホンをBluetoothでTWSイヤホンに変身させるアダプターです
お手持ちのMMCXリケーブル対応の有線イヤホンを高音質な完全ワイヤレスイヤホンに変身させることができます
【UTWS3 MMCX 特徴】
・Qualcomm製SoC「QCC3020」搭載で、安定した接続性能と干渉に対する高いシールド能力を獲得
・マルチドライバーイヤホンも強力に駆動可能な高品位独立型アンプを搭載
・aptX / AAC / SBC対応により、使用する端末を選ばずに高品位再生が可能
・Qualcommの左右完全独立接続「TWS+」に対応。低遅延かつ高い安定性を実現
・銀メッキ単結晶銅線による高音質サウンド
・FiiO純正アプリにより本体機能を設定可能
・連続再生時間7時間&23時間分充電可能な専用ケース
・スマホのBluetoothボリュームと独立した26ステップのボリューム機能を搭載し、柔軟な音量調節が可能
・軽いタッチで反応する新ボタン機構により本体操作が可能
・形状記憶合金製イヤーフックにより快適な装着感を実現
・片耳あたり2つのマイクにより鮮明でクリアな通話を実現
・⽔しぶきを気にする必要のないIPX4対応の防⽔性能
【UTWS3 MMCX スペック】
■アンプ部:TPA6140A2
■SN比:100dB (A)
■対応インピーダンス:16〜100Ω
■出力:38mW(16Ω時)/25mW(32Ω時)
■連続使用時間:TWS+接続時=7時間(イヤホン1回のフル充電)/TWS接続時=5.5時間(イヤホン1回のフル充電)/充電ケースの連続使用時間=30時間
■対応Bluetoothコーデック:SBC/aptX/AAC
■Bluetooth接続方式:TWS/TWS+
■コネクタ端子形状:MMCX
■音量調節:独立ボリューム(26ステップ)
■耐水性:IPX4
■Bluetoothバージョン:BT5.0 ■充電ケース:W9.3×H3.5×D7.2cm
■充電ケース質量:103.5g
■本体質量:8.5g(片側)
■発売日:2021年2月5日
「UTWS3 MMCX」レビュー
私が使用しているUTWS3 MMCXは、MMCXコネクターのイヤホンを、AirPodsのような完全独立型のイヤホンにすることができるアダプターです。
以前私はSHUREのSE215 + RMCE-BT2のセットを購入し使用していました。
RMCE-BT2は、MMCXコネクターのイヤホンをワイヤレス化するユニットですが、左右のイヤホンがケーブルを介して接続されるタイプです。
使用から1年半ほどで片耳が断線して完全に聞こえなくなり、以前友人に見せてもらったSHUREの完全独立化するアダプターRMCE-TW1の購入をしようと量販店に行くと、TW1も以前使ってたBT2も両方とも生産が終了していると店員さんに説明されてしまいました(TW1の後継、TW2が2021年9月に発売)。
純正アクセサリーが存在しない中、まだ使えるSE215をワイヤレス化できるアダプターを店員さんと相談し、最終的にはUTWS3 MMCXを購入しました。
使用方法としては、最初に充電ケース内のボタンを長押ししてペアリングモードにし、お使いのデバイスとペアリングすれば完了です。
ケースから取ると自動的に電源ON・ペアリングを行ってくれ、ケースに仕舞えば自動的に電源も切れます。日本語の説明書が同封されていますので安心して設定することができます。
購入から半年が経過し、通勤中の電車移動など休日を除くほぼ毎日使った感想ですが、これといって悪い点が見当たらなかったので、購入してよかったと思いました。
些細な点でマイナスなところもありますが、後ほど説明します。
良かった点
良かった点としまして、まず音質です。
以前はSHURE純正のBluetoothアダプターを使用していたため、少なからず懸念はしていたのですが、実際聞いてみたところ、良くも悪くも音質の変化を全く感じませんでした。
アンプが変わっているものの、イヤホン自体は前から使っていたものをそのまま使用できるので、音質の変化に慣れるといったことをしなくていいのは助かります。
また、ケーブルがないのでとても軽くなりました。形状も耳に変な当たり方をしないので、長時間装着してて痛くなることもありません。
SHUREのイヤホンならではのSHURE掛けに対応した形状なので、問題なく今まで通りに装着することができます。
いままで装着中に不意に落ちてしまったりということもありません。充電ケースも、SE215がついたままでも問題なくしまうことができます。
イヤホン自体の電池の容量ですが、こまめに充電対応のケースに入れて持ち運んでいるためか、ほとんど減っている印象がありません。
充電ケースは今主流のUSB-Cで充電することができるので、ケーブル難民になることもないと思います。
ケース自体がハードであり、おそらく人が乗っても壊れなさそうな頑丈さです。
通勤の混雑した電車や飛行機に荷物を預けたりしても、中のイヤホンが壊れるということはある程度は防げると思います。
こちらのアダプターは左右独立して使用できるのも特徴です。ケースから片方だけ取り出せば、それだけで単独で使用することができます。
左右それぞれのアダプターに会話用のマイクが付いています。こちらは独自のシステムでノイズの中から声だけを上手く取り出せるようになっており、実際に通話に使用してみて、以前使ってたBT2よりも、電話相手が聞き取れなくて聞き返してくる頻度が大幅に減りました。
技適マークがケースに貼られているので、安心して使用することができます。
悪かった点
悪かった点ですが、アダプターと充電ケースとの接触不良が時折発生することです。
この2つを接続するのは金属のピン3本です。
充電ケースに入れることで、自動的に電源が切れる仕様なのですが、ケースにしまったのにスマホとの接続が切れていなくて、スマホのスピーカーから音が出ないということが、おおよそ10回に1回程度起こります。
公式サイトにもこの接触不良について記載がありましたので、今後の改善に期待したいです。
とはいえ充電が微妙なだけで音質が悪いわけではないので何ら問題はないですね
あと悪い点というよりは個人的な希望なのですが、外音取り込み機能を入れて欲しかったです。
SHUREの遮音性の高いイヤホンでは外の音が聞き取りづらく、また一回一回外してつけるのも手間です。
会話用のマイクが左右それぞれに配置されているので、それらを生かして外部の音を任意のタイミングで取り入れてくれる機能があれば、とても使い勝手が良かったのではと感じます。
現在はSHUREから同等製品が発売されていますが、値段が2万円程度です。
対してFiioのこちらの製品は1万円を下回る価格です。お手持ちのMMCXタイプのイヤホンを、左右独立型のイヤホンとして移動中などに使用してみたい人にお勧めできる商品です。