PR

【辺獄のシュヴェスタ】1巻あらすじ・ネタバレ、読んだ感想をレビュー

 

魔女狩りの嵐が吹き荒れた中世ヨーロッパ。その時代を強く逞しく生き抜いた

案内人
案内人

一人の少女がいるのをご存じですか?

「辺獄のシュヴェスタ」は地獄のような修道院に送り込まれた孤児の少女の復讐劇です

はたしてエラは聖母の仮面を被った修道院長に近付き、最愛の継母の仇を討てるのでしょうか?

 

 

「辺獄のシュヴェスタ」あらすじ

物語は西暦1542年、ドイツ南西部ザールブルグ近郊の村から幕を開けます。

農民の娘・エラは貧しさ故人買いへと売られるも自力で逃げ出し、森をさまよっているところを薬師のアンゲーリカに保護されました。

病気で子どもを亡くしたアンゲーリカはエラを実の娘のように可愛がり、愛情を注いで育てます。

エラもまた心からアンゲーリカを慕い、仲睦まじく暮らしていました。

しかしアンゲーリカが魔女として密告され、異端審問官に連行されてしまいます。

広場に詰めかけた群衆の前でアンゲーリカは凄惨な拷問を受け、エラを庇って偽証。

継母の惨たらしい処刑を目の当たりにしたエラは魔女狩りを主導した聖女・エーデルガルトを憎悪します。

その後孤児となったエラはエーデルガルトが長を務める修道院に潜入、復讐を誓いました。

16世紀、神聖ローマ帝国。罪なき賢者が「魔女狩り」という名の迫害に遭った時代。魔女狩りを指揮する修道会の処刑で家族を失くした「魔女の娘」エラは、魔女の子供達を集めた女子修道院に収容された。激流のごとき変革の刻。聖母を形どった拷問具「鋼鉄の処女」と共に辿るエラの苛烈な運命を描く、サバイバル歴史大作…!!

出典:Amazon

 

「辺獄のシュヴェスタ」登場人物

【エラ】中世ドイツの貧しい農民の娘。森をさまよっていたところをアンゲーリカに拾われ幼女となります。

【アンゲーリカ】エラを保護した薬師の女性。過去に子どもを亡くしています。

【エーデルガルト】魔女狩りを主導した聖女。魔女の娘たちが暮らす修道院の長も務めています。

 

「辺獄のシュヴェスタ」ネタバレ感想

竹良実「辺獄のシュヴェスタ」は中世ドイツの修道院を舞台に、天涯孤独のエラの復讐劇を描いた歴史ロマンです。

本作の見所は謎に満ちた修道院で繰り広げられるサバイバルとスリリングな駆け引き。

エラが送り込まれた修道院は権謀術数が渦巻く魔窟であり、エーデルガルトは恐ろしい企みを持っています。

さらに孤児たちは食事に混ぜられた薬で洗脳されており、早速四面楚歌の状況に追い込まれてしまいました。

しかしエラは諦めず、持ち前の機転と不撓不屈の精神力を武器に修道院で生き抜いていきます。

そんな彼女の心強い仲間となるのが聡明で姉御肌なロマの娘・カーヤと、少し気弱ながら心優しい商人の娘・ヒルデ。

彼女たち三人は魔女狩りによって家族を奪われた同じ境遇から深く共鳴し合い、エーデルガルトが君臨する修道院に反旗を翻します。

エラを取り巻く環境が過酷さを増していくほどに、カーヤやヒルデと育む友情の尊さが胸を打ちました。

また、本作はいかにして修道女たちの目をかいくぐり生き延びるかが主題となっています。

通常の食事には麻薬が混ぜられているので、エラたちは自給自足で食料を確保しなければいけません。

大変困難な状況にもかかわらず、仲間と協力し合って野菜を収穫し、それを隠れ家で調理して食べる様子は楽しげで、少々羨ましくなってしまいました。

タイトルの辺獄は洗礼を受けていない子どもの魂が流れ着く場所、シュヴェスタはドイツ語で姉妹をさします。

天に背いてあえて地獄の道行きを選んだエラたちの覚悟が伝わってくる、素晴らしいタイトルでした。

 

「辺獄のシュヴェスタ」見どころ

辺獄のシュヴェスタは隠れた名作です。

周り全てが敵といえる環境の中、仲間と知恵を出し合い、日々助け合って生き抜くエラたちの姿には勇気をもらえます。

一方では恐ろしい拷問シーンがほぼ毎巻の如く登場し、同じ人間にこんな残酷なことができるのかと戦慄しました。

読んでる間中エラはどうなってしまうのか、カーヤやヒルデは生き残れるかハラハラドキドキしどおしです。味方と敵がめまぐるしく入れ替わる展開も飽きさせません。

ラスボス・エーデルガルトの不気味な存在感も印象深いです。

魔女の娘の烙印を押されたエラたちが辿る数奇な運命、あなたもぜひ目に焼き付けてください。

強く逞しくしたたかに成長していく少女たちの軌跡は、必ずや絶望を打開する道しるべとなります。

 

>>「辺獄のシュヴェスタ」 試し読み&購入はこちら

 

 

↓↓Amebaマンガで「辺獄のシュヴェスタ」を検索

無料会員登録で「100冊まで全部40%OFF」Amebaマンガ

タイトルとURLをコピーしました