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【シャドーハウス】あらすじ・ネタバレ、読んだ感想をレビュー

 

迷路のように入り組んだミステリアスな洋館には心躍るもの

陰謀渦巻く謎の屋敷でどんな冒険が待ち受けているのか、想像しただけでワクワクしませんか?

今回はアニメもヒットしたソウマトウのゴシックミステリー漫画

案内人
案内人

「シャドーハウス」をご紹介します。

 

 

「シャドーハウス」あらすじ

全身が影で塗り潰されたシャドー一族。

彼等が住む広大な館はシャドーハウスと呼ばれ、そこにはシャドー家に仕える大勢の生き人形たちが暮らしています。

エミリコはシャドー一族の少女・ケイトに仕える生き人形。

天真爛漫で食いしん坊、ちょっとドジですが常に一生懸命な女の子です。

最初はケイトと溝があったものの、持ち前の明るさでどんどん仲良くなり、やがて二人は強い絆で結ばれました。

しかしケイトはエミリコに隠し事をしているようで……シャドーハウスにはどんな秘密が隠されているのでしょうか?

 

貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。その“顔”として仕える世話係の「生き人形」。来客のない奇妙な館には、今日も煤と黄色い声が、舞う――。

出典:Amazon

 

「シャドーハウス」登場人物

【エミリコ】 シャドー一族に仕える生き人形の一人。天真爛漫で食いしん坊、常に前向き。おっちょこちょいなところが玉に瑕。主人のケイトの事を心か慕っています。

【ケイト】 シャドー一族の少女でエミリコの主人。聡明で冷静な少女。シャドーハウスの秘密を知っています。

 

「シャドーハウス」ネタバレ感想

ソウマトウ「シャドーハウス」はゴシックな雰囲気が素敵な漫画。

アニメも好評のうちに終了し、第二期の制作が決定しています。

本作の見所はシャドーハウスで繰り広げられる冒険と徐々に解き明かされていく秘密。

フリーホラーゲームの名作「Ib」「魔女の家」が好きなら必ずハマる洋風の世界観が展開されます。

序盤は何も背景が開かされず読者の脳内に疑問符が膨らみますが、中盤以降シャドー一族やシャドー家の企みがわかってくれば、緻密に張り巡らされた伏線の見事さに唸らざるをえません。

キャラクターも素朴で愛らしく、一生懸命頑張る姿を応援したくなります。

特にエミリコの天然の可憐さは特筆に値するのではないでしょうか?おいしそうにパンやお菓子を頬張る仕草はハムスターのようで癒されます。

ケイトとエミリコの主従愛にも注目してください。

シャドー一族には原則一体の生き人形があてがわれるのですが、もちろんキャラクターごとに相性があり、コンビによって様々な関係性が生まれます。

親友同士のように仲良しな組もいれば主人が身代わりに仕立てた生き人形を溺愛する組、健全な男の友情を育む組もおり、それぞれ違った絆を楽しめるのがポイント。

寝る前には主人の頬にキスするなど、プラトニックなスキンシップにもドキドキしました。

主人と生き人形は必ず同性が組み合わされるので、百合やBLのテイストもほんのり漂っています。

話が進むとケイトとエミリコにも心強い仲間が増えていき、その中で好意の矢印が向いたりし、物語が厚みを増していきます。

個人的推しキャラはジョン様。豪快で単純、どうにも憎めない性格をしたシャドー一族の少年で全く裏表がありません。

必殺技ジョンパンチで障害を打破する勇ましさに惚れ惚れしました。

彼のストレートな愛情表現をそっけなくいなすケイト、じれったいすれ違いにニヤニヤします。報われなくてもへこたれないガッツをますます応援したくなりました。

他にも魅力的なキャラクターは大勢おり、彼等が辿る数奇な運命から目が離せません。

国や時代は言及されていませんが、おそらく近世ヨーロッパらしい描写が散りばめられており、単行本に収録されている英国庭園に纏わる豆知識やコラムは大変為になりました。

ケイトが纏うドレスやエミリコたち生き人形が着るオーソドックスなメイド服にもこだわりを感じます。

最新刊ではケイトの過去に起きた悲劇が明らかになり、物語が盛り上がりを見せました。

はたしてエミリコはシャドーハウスの支配から逃れることができるのでしょうか?乞うご期待です。

 

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