今回ご紹介するのは、YouTubeでも活躍しているオリエンタルラジオの「あっちゃん」こと中田敦彦さんが書かれた最新作
混沌を泳ぐ
中田敦彦さんは今まで小説や自己啓発本、プレゼン本や独学に関する書籍など、さまざまなジャンルの本を執筆されているのですが、今回の「混沌を泳ぐ」はノンフィクションとなっております
というのも、現在はYouTubeだけではなく、オンラインサロンやカードゲーム、そしてアパレルにも活躍の場を広げておりますよね。
活動も順調で順風満帆と端から見たら思われがちですが、その舞台裏では悩みや葛藤がたくさんあったんです。
この本は、悩みや葛藤のような「混沌」を手探りでゆっくりと進んでいく中田さんの失敗と苦悩を赤裸々に綴った1冊となっております。
「混沌を泳ぐ」あらすじ
光と喝采を浴びては沈む、という浮き沈みを幾度となく経験してきた、中田敦彦。
オリエンタルラジオの活動やYouTubeでの活動、RADIO FISHでの音楽活動とは別に、もう一方で、時に中田を悩ませ、しかしずっと支えられ、共に成長して来たものがあった。
本書は、中田が築いて来たオンライン上のコミュニティ「オンラインサロン」の物語である。
僅か30人から5,000人を越える規模に至るまでの四苦八苦の日々。ファンに向けた一方的な発信のファンクラブではなく、サロンメンバーとイベントやプロジェクトをする相互関係のコミュニティを築いていった、紆余曲折の軌跡。
これまで共に歩んで来たサロンメンバーたちと、これから仲間になる未来のサロンメンバーたちへ。
ベールに包まれて来た、中田敦彦オンラインサロン「PROGRESS」のヒストリーが今、初めて語られる。
出典:Amazon
「混沌を泳ぐ」感想・ネタバレ
慶応義塾大学を卒業し、吉本に入り、デビュー後すぐにブレイクしたオリエンタルラジオ。
そして2016年には紅白歌合戦出場。芸人としても、アーティストとしても誰もがうらやむような道を通ってきた中田さん。
しかし、心の中ではいつも「このままではいけない」と思っていたのです。
「これからの時代は自分自身でお金を稼げるようにならなければ」と、早々にテレビというメディアが徐々に衰退していっていることを肌で感じていたんです。
そんな中、中田さんのメンターになったのがキングコングの西野亮廣さん、「ホリエモン」こと堀江貴文さん、メンタリストDaiGoさん、落合陽一さんという時代の最前線を歩む人々。
中田さんはまず彼らの活動を真似することから始めました。
というのも、色々自分なりに試しては改善しというサイクルを繰り返しても、なかなか自分の思った通りにはならない。
今でこそ、それなりの地位を確立してはいるが、実は失敗に失敗を重ねたうえでの、誰かの真似をすることで軌道修正を図っていったのです。
オンラインサロン運営やチケット販売の方法、YouTubeでの発信内容、ビジネスなどまずは真似をして、そしてそこに自分のエッセンスを織り交ぜながら、独自のコンテンツを模索し続けたんです。
この本を通じて中田さんが伝えたいことは一つ。
人生を豊かにするのは、決して成功し続けることではない。
成功するところまでのいろんな失敗やたくさんの挫折の経験が、自分の人生を輝かせる。そして、悩んでいたり葛藤したりする姿を見せることで、誰かから応援してもらえる。
人生というのは自分の思い通りにいかないことばかりです。自分の人生に嫌気がさして、投げ出したくなったり、自暴自棄になったりすることもあると思います。
中には、成功している人に嫉妬して、醜い感情が生まれてしまう時だってあります。
そんな時にこの本を読めば、少しは気が楽になるんじゃないかと思います。「今は成功しているあっちゃんも、実はこんなに苦しんで、悩んで、戦っていたんだ」と、そう感じるはずです。
そして同時に、「こんなにも挑戦していたのか、なら自分ももうちょっと頑張ってみよう」と前向きな気持ちになれるはずです。
今では登録者数400万人を超えた中田さんのYouTubeチャンネル「YouTube大学」ですが、初めは、静かな人気の少ない公園からの撮影で始まりました。どれだけ試行錯誤を繰り返したんだって思いますよね。
挑戦しては壁にぶち当たり、新しい方法を試しては批判され、それでもなお挑戦を続ける中田さん。
今ではシンガポールへ移住し、「オンラインを上手に使えば、海外でも問題なく仕事ができる」ということを証明してくれています。
何事もやってみないと分かりません。失敗を恐れる人が多いと思いますが、失敗によって成功への確率をあげられます。
今、何かに挑戦している人、挑戦しようとしている人がいたら、この書籍は本当におススメですので、是非読んでみてください。