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【2022年】ホラー小説おすすめ13選 読みやすい作品を厳選して紹介

 

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あなたはホラー小説が好きですか?

日常に潜む狂気やサイコな隣人を描いたヒトコワ系から心霊現象をメインに据えた本格ホラー、祟りや呪いが軸となる民俗系ホラーまで世の中にはたくさんのホラー小説があふれています

今回はその中から絶対に押さえておきたいおすすめの13冊をご紹介します。

 

戦慄の恐怖!ホラー小説面白いおすすめ13選

『魔女の子供はやってこない』

(黒史郎/角川ホラー文庫)

平凡な小学生・夏子とキュートな魔法少女の出会いから始まる、グロくてちょっぴり切ない問題作。

本作の魅力といえば独特すぎる比喩を用いた文体と容赦ないゴア描写の数々。スプラッタに耐性がないと少しキツいかもしれません。

特に痒みや不潔さの表現が凄まじく、皮膚感覚に訴えかけてくるような生理的嫌悪を催します。

電波でサイコなキャラクターが本性を垣間見せる瞬間にもぞくり。

ただ残酷なだけでは終わらない、夏子と魔女のピュアな友情も涙を誘いました。大人にこそ読んでほしい、猛毒を孕んだ暗黒メルヒェンです。

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『拝み屋怪談 拝み屋郷内 花嫁の家』

(郷内心瞳/文庫ダ・ヴィンチ)

東北で拝み屋を営む著者が実体験をまとめた記録。本書には花嫁が不審な死を遂げる旧家の話と、謎の家宝に狂わされる一族の話を収録しています。実話と銘打たれていますが、物語として抜群に面白くページをめくる手が止まりません。特に『母様の家』で暴かれる真実は戦慄をもたらします。

先祖の因果が子孫に祟る傾向を踏襲しているので、民俗系ホラー好きは必読!

少々口が悪く鉄火肌ながら愛妻家な主人公が、拝み屋の知恵と経験を駆使して怪異に挑む姿を応援したくなります。

続編『拝み屋怪談 壊れた母様の家』もあわせて読んでください。

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『幽式』

(一肇/ガガガ文庫)

皇鳴学園高等学校一年の渡崎トキオはヘタレビビリなオカルトマニア。彼の日常は転校生の美少女・神野江ユイと出会った事から一変し、非日常に浸蝕されていきます。

幽霊の「理」を暴き、その正体や事件の真相を推理するユイのミステリアスな存在感が印象的でした。トキオとの掛け合いも初々しくて、青春の王道を行く爽やかでした。

一方で幽霊がいる赤い部屋の謎や口に出すと取り憑かれる呪いの噂など、フォーマットになっているのは都市伝説寄りの本格ホラー。読んでいる間は極上の恐怖を味わえますが、後味は炭酸飲料のように爽やかな隠れた名作です。

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『怪談忌中録 煙仏』

(下駄華緒/竹書房怪談文庫)

元ミュージシャン兼火葬場スタッフ兼葬儀屋、異色の経歴の著者が実体験を収録した本書。

一本一本の話は短いながら、リアリティーと不気味な余韻が凝縮されており満足度が非常に高いです。

話自体のクオリティーの高さもさることながら、一般には知られていない火葬場スタッフの裏事情やトリビアが垣間見えるのもポイント。

炉裏を走り回る子どもの気配や何故か先が言えないしりとりの顛末など、オチにもパンチが利いています。

2019年の怪談最恐戦にて、堂々のグランプリに輝いた下駄華緒の語り口をぜひ堪能してください。

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『ぼっけえ、きょうてえ』

(岩井志麻子/角川ホラー文庫)

メディアへの露出も頻繁なタレント作家・岩井志麻子、衝撃のデビュー作。

明治時代の岡山県が舞台。極貧に喘ぐ農村に生まれ、やがて遊女となった女の一人称語りから幕を開ける表題作は、なんとも陰惨でおどろおどろしい雰囲気が漂っており戦慄を禁じ得ません。おっとりした方言がなおさら恐怖を引き立てています。

産婆の母を手伝い物心付いた頃から子を堕ろし、胎児の骸が流れる川で遊んだ幼少期の回想が強烈でした。

タイトルの『ぼっけえきょうてえ』は岡山弁で「とても怖い」を意味します。題名に恥じない怪奇色を帯びたホラー小説でした。

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『変な家』

(雨穴/飛鳥新社)

大人気YouTuber兼webライターの雨穴が執筆した本。

もとは動画としてYouTubeにアップされていたのに加筆修正したもので、2021年のベストセラーになりました。

一階の壁裏に謎の空間が存在し、二階中央には窓のない子供部屋を配す不可解な家。

この家を購入希望している知人に相談を受けた雨穴が、建築家・栗原氏と推理をし、家の因縁を解き明かしていきます。

序盤こそミステリー色が強いものの、中盤以降はある旧家に纏わる恐ろしい秘密が明らかになっていき、ホラーの凄味を増していきます。

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『残穢』

(小野不由美/新潮社)

映画化もされた大ヒットホラー小説。漫画『呪術廻戦』の作者・芥見下々も影響を受けたそうです。

主人公=著者「私」は事故物件に住んでいる読者から手紙をもらいます。その記述に既視感を覚えて過去のファンレターを掘り返すと、同じマンションに住んでいるらしい主婦に行き当たりました。

興味を持って調査を開始した「私」は、土地に根付いた恐ろしい因縁と惨劇の連鎖、拡散する呪いの余波に巻き込まれていきます。

オーソドックスな心霊体験を発端に、検証や取材を重ねて「呪い」の源流まで遡っていく、ミステリーとホラーが融合した展開が秀逸でした。

福澤徹三や平山夢明など、実在のホラー作家が「私」の仲間として登場するファンサービスにもくすりとしました。

 

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『独白するユニバーサル横メルカトル』

(平山夢明/ハルキ・ホラー文庫)

養父に壮絶なDVを受ける小学生の少女の魂の慟哭、同級生にいじめられている少年とホームレスの交流が行き着く惨劇など、残酷すぎる展開ならびにゴア描写に心が折れる珠玉のホラー小説です。

どの短編も人間の本質的な醜悪さや下劣さをこれでもかと抉り出し突き付けてきて、大変嫌な気分になります。その後味悪さが癖になるのは否めません。

一度ハマれば抜け出せない、非常に中毒性が高い一冊。あなたも食わず嫌いせずに平山夢明ワールドを覗いてください。

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『どこの家にも怖いものはいる』

(三津田信三/‎中央公論新社)

ホラーミステリー作家・三津田信三の「家」をテーマにしたホラー小説。

当初は無関係に思われた事故物件の話に接点が見付かり、おぞましい全貌が暴かれていく構成は見事の一言に尽きます。

作中で著者が披露するオカルトネタや自著の裏話も面白く、ちょうどいい箸休めになっていました。

一軒家で幼児を育てる主婦の日記、幽霊屋敷に迷い込んだ少年の記録、事故物件に住んだ学生の体験……全てが繋がった時に何が起きるのか、それはあなたの目で確かめてください。

余談ですが小野不由美の『残穢』とも共通項があるので、両者を読むとより楽しめます。

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『私の家では何も起こらない』

(恩田陸/角川文庫)

恩田陸のホラー小説連作集。外国のある幽霊屋敷を舞台に、そこを訪れた人々の奇妙な体験を描きます。

数々の陰惨な事件が起きた丘の上の屋敷、新たな仲間を待ち受ける幽霊たち……作家・子ども・老婆・高校生、話ごとに語り手が交代しテイストが異なるのが特徴で、オールドアメリカのノスタルジックな雰囲気が魅力的です。ショッキングな描写こそ控えめですが、じわじわと忍び寄ってくる恐怖の表現が秀逸でした。

古き良き怪奇譚に浸りたい方は要チェックです。

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『ぼくが死んだ日』

(キャンデス・フレミング/創元推理文庫)

ドライブ帰りに古い墓地に迷い込んだ主人公の高校生は、そこで子どもたちの幽霊に取り囲まれ、彼等が死んだ日のエピソードを聞くことになります。

こちらもノスタルジックな趣のジュブナイルゴーストストーリー。

幽霊や呪いの鏡に纏わる本格的なホラーは言うに及ばず、得体の知れない怪物やサイコパスな殺人鬼が登場する話まで、子どもたちが死に至る原因となった様々な経緯が語られていきます。

死んだ年代は別々で、ごく最近に亡くなった子もいれば数百年前に埋葬された子もおり、それぞれの話に時代背景が影響しているのが楽しいです。

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『淑やかな悪夢』

(シンシア・アスキス他/創元推理文庫)

世界一怖いホラー小説と謳われる『黄色い壁紙』を収録した女流ホラー作家アンソロジー。どれも完成度が素晴らしく、それぞれ異なるテイストで楽しめました。

特に印象に残ったのは出産間もない女性が動く壁紙の模様に悩まされる『黄色い壁紙』と、専横的な母親に抑圧され続けた娘がやがて至る悲劇『蛇岩』。

前者はサイコホラーともオカルトホラーとも解釈できる短編で、徐々に主人公が正気を失い、妄想に浸蝕されていく様に鳥肌が立ちます。

後者は現代の毒親問題にも繋がる母娘の確執がドラマチックに描かれたゴシックホラーで、読みごたえ抜群でした。

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『フリークス』

(綾辻行人/角川文庫)

ある精神病院を舞台に繰り広げられるサイコホラー小説。表題作はサディスティックな科学者に改造されたフリークスの子どもたちが殺人を計画する話で、狂気と恐怖が融合した戦慄を味わえました。

さらに本書には何重にも仕掛けが施されており、終盤のどんでん返しの連続に度肝を抜かれます。緻密な伏線を張り巡らしたミステリーとしても文句の付け所ありません。

日常と非日常が鮮やかに裏返る、ホラーの真骨頂ともいえる傑作です。

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『IT』

(スティーブン・キング/文春文庫)

ホラーの王様ステーィブン・キングの長編ホラー。

アメリカメイン州の田舎町・デリー。子どもをさらって食べる殺人ピエロを退治するため、はみだしっ子クラブが立ち上がります。

ハリウッドで制作された映画のヒットも記憶に新しい作品ですが、原作小説では各登場人物の背景や心情がさらに事細かく掘り下げられ、感情移入がはかどります。

さらには80年代のアメリカの雰囲気や少年時代の日々を追体験でき、ホラーと青春小説を両立させたエンターテイメントして高い評価を得ました。

物理攻撃に飽き足らず卑劣な精神攻撃を仕掛けてくるITの脅威を、ルーザーズ・クラブは打ち破れるのでしょうか?

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おわりに

以上、読まないと損するおすすめホラー小説14選を紹介しました。日常の裏側を覗きたいチャレンジャーはぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?

読後に何か起こっても責任は持てないので、心は強く持ってくださいね。

 

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