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【葬送のフリーレン】あらすじ・ネタバレ、読んだ感想をレビュー

 

ファンタジー世界のエルフにどんなイメージをお持ちですか?

魔法の奥義を極めた美しい長命種族、というのが王道ファンタジー全般におけるエルフの立ち位置だと思います

しかし永遠に近い歳月を生きるからこそ、エルフにはエルフの悩みがあるのではないでしょうか。

今回は週刊少年サンデー連載中の漫画、山田鐘人/アベツカサによる漫画

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「葬送のフリーレン」をご紹介します。

 

 

「葬送のフリーレン」あらすじ

エルフの少女フリーレンは儚げな容姿に反し、不老のまま数千年を生きてきました。

彼女は魔王討伐を命じられた勇者一行に加わり、魔法を使って大活躍します。

討伐の旅を終えて王都に帰還したフリーレンは、そこで仲間たちと別れました。

人間や他の種族にとっては数年がかりの長い旅路も、フリーレンにとっては一瞬の出来事にすぎません。

五十年後、嘗ての仲間たちと再会したフリーレンは老い衰えた勇者・ヒンメルを看取ります。

ヒンメルの葬儀に立ち会ったフリーレンは一筋涙を流し、「もっと人の営みを知る努力をすればよかった」と後悔しました。

この体験をきっかけに、フリーレンは人をよく知る為の旅に出ます。

 

魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー

魔王を倒した勇者一行の“その後”。魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは--残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは--物語は“冒険の終わり”から始まる。英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!

出典:Amazon

 

「葬送のフリーレン」登場人物

【フリーレン】 長命なエルフの少女。外見は幼いものの数千年以上生きている魔法の天才。

【ヒンメル】 フリーレンと魔王討伐の旅に出た人間の勇者。陽気な性格でした。

【フェルン】 のちにフリーレンが弟子にとる少女。元戦災孤児で勇者一行の僧侶・ハイターに育てられました。

 

「葬送のフリーレン」ネタバレ感想

「葬送のフリーレン」を一言で表現すれば、前代未聞の終活ファンタジーです。

本作はバトル面よりむしろフリーレンの心の変化、人間的成長に重きをおき、様々な出会いと別れを経て旅を続ける彼女の内面を掘り下げていきました。

第一話冒頭では、既に魔王討伐を終えて帰途に就いた勇者一行が描かれます。

他のメンバーが旅の苦労を語り合い別れを惜しむ中、ただ一人フリーレンだけが落ち着き払っていました。

長命のエルフ故に、仲間と死別する未来の訪れを実感を持てずにいたのです。

そんなフリーレンが勇者ヒンメルの最期を看取った事で、「もっと人間を知ろうとすればよかった」と悔やむのが一話のハイライト。彼女が無表情のまま、一筋流した涙には感動しました。

その後旅に出たフリーレンは、自らの思い出の地を巡り、再び仲間を看取って街から街へ渡り歩きます。

自分だけ死ねないまま、大切な人を送り出さなければいけないのは辛いこと。

本作には遺される側の痛みと覚悟、看取った後の哀しみと喪失感が静謐な筆致で描かれています。

常に看取る側に回らねばならないフリーレンの心情は切ないですが、彼女に想いや願いを託すことで、安らかに逝ける人たちの存在もまた忘れてはいけません。

勇者ヒンメルや僧侶ハイターの気高い最期を見届けた読者の中には、死をもって人生が完結する実感が湧き上がるのではないでしょうか。

作中の時間経過は早く、フリーレンは少女の姿のまま、弟子が背丈を追い越していきます。

旅を続けるうちに新たな仲間が増えて賑やかさを増し、失った分だけ何かを得て、ゆっくりと人の本質を理解していく……そんな彼女の軌跡に何度も目頭が熱くなりました。

もちろんファンタジーとしても面白く、魔法の仕組みが合理的に考えられているのが奥深いです。

たびたび奇襲を仕掛けてくる魔王の残党とフリーレン一行の戦いも見ごたえたっぷり。

丁寧に日常を描いた「静」の部分と、戦場の「動」の部分のバランスが素晴らしいと思いました。

週刊誌で連載しているとは思えないほど作画コストがかかっているのも驚きです。

キャラクターデザインは素朴な可愛らしさがあって、男女ともに受け入れられています。

数々の漫画賞を受賞した傑作なので、気になる方はぜひ手に取ってください。

 

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