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【チェンソーマン】あらすじ・ネタバレ、読んだ感想をレビュー

 

今も昔も読者の心を熱くさせる名作を生みだしてきた週刊少年ジャンプ

「呪術廻戦」「鬼滅の刃」など社会現象を巻き起こす近年のヒット作の中でも一際異彩を放っている漫画をご存じですか?

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今回は藤本タツキ「チェンソーマン」をご紹介します。

 

 

「チェンソーマン」あらすじ

地獄からやってきた悪魔が人類を脅かす世界。

主人公のデンジは亡き父親の膨大な借金を背負わされヤクザにこき使われています。

自分の臓器を切り売りする程の極貧に喘ぐデンジの唯一の心の支えは、数年前に拾った謎の生物・ポチタ。

ポチタは頭部にチェーンソーが生えた小型犬のような外見をしており、デンジにとても懐いています。

ある日デンジはヤクザに騙し討ちにされポチタともども殺害、廃工場のゴミ箱に遺棄。

これでデンジの人生が終わるかと思いきや、突如としてポチタが人語学を発し、デンジの心臓に成り代わる事で彼を延命させます。

そしてデンジは悪魔でも人間でもない異形の存在、チェンソーマンとして生まれ変わるのでした。

 

悪魔のポチタと共にデビルハンターとして借金取りにこき使われる超貧乏な少年・デンジ。ド底辺の日々は、残忍な裏切りで一変する!! 悪魔をその身に宿し、悪魔を狩る、新時代ダークヒーローアクション、開幕!

出典:Amazon

 

「チェンソーマン」登場人物

【デンジ】 本作の主人公で16歳。父親の借金を返すためヤクザ子飼いのデビルハンターとして酷使されていました。マキマにスカウトされ公安デビルハンターに転向します。

【ポチタ】 数年前デンジに助けられて以降彼に飼われていた異形の生物。デンジの心臓に成り代わります。

【マキマ】 チェンソーマンとして生まれ変わったデンジを公安デビルハンタースカウトした謎多き美女。

 

「チェンソーマン」ネタバレ感想

藤本タツキ「チェンソーマン」はスタイリッシュなアクションが見所です。

粗削りにも見えるザクザクした線が描き出すバトルは読者の心を掴んで離しません。

キャラクターも文句の付け所なく魅力的。下心全開のおバカなデンジをはじめ、ミステリアスなラスボス・マキマやおかん的役割の兄貴分・アキ、トイレを流さない系虚言癖ヒロインのパワーなど、ぶっとんだ個性の持ち主がそろっています。

一体チェンソーマンとは何か?地獄とは、悪魔とはなんなのか?

本作はとても謎が多く、ポチタやマキマの正体が判明した回は読者が衝撃を受けました。

藤本タツキの描く「強い女」たちは、ともすれば主人公のデンジや男性レギュラー陣を食らうほどのアクの強さで物語を牽引していきます。

さらに見所を挙げるなら公安デビルハンターたちのバディ描写。

最初は反発し合っていたアキとデンジが疑似家族さながら絆を深め合っていく過程と、故にこそ訪れる残酷な結末には泣かされました。

さらにはデンジとレゼの切なすぎる悲恋やパワーと交わした約束など、ドライなテイストに時折差し込まれるエモい演出が情動をかきたてます。

命の株価が大暴落している「チェンソーマン」では、物語上重要なキャラクターでも実にあっさり退場していきました。この世界における命はスナックのように軽いのです。

その徹底したドライさが他の追随を許さないテンポを生み、「チェンソーマン」を唯一無二の作品に仕上げました。読者に媚びない尖った作風が好きなら絶対押さえてほしいです。

藤本タツキの癖になるセリフ回しも必見。特にデンジのセリフはキレッキレで、突き抜けた狂気すら感じます。

随所にちりばめられた映画のオマージュにも注目してください。

デンジとマキマが映画館デートをする回は映画好きにきっと刺さります。

チェーンソーや爆弾、あるいは弓矢に刀など頭部が武器と化したキャラクターが多いので異形頭好きにもおすすめできます。

完結後も人気は衰えず、ジャンプ+に移籍して第二部・学生編のスタートが予告された「チェンソーマン」。

全10巻と比較的コンパクトにまとまっているので、追い付くなら今です。

ラスボスヒロインが生姜焼きにされて主人公に食べられる衝撃のラストにうちのめされてください

 

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