今回ご紹介するのは、100年読み継がれる本、お金持ちを目指すなら不屈の名著ともいわれる作品
漫画バビロン大富豪の教え
お金の教養が得られるビジネス書をご紹介します。
「漫画バビロン大富豪の教え」感想と要約
全世界でべストセラー。100年語り継がれる「お金の名著」。ついにマンガ化。
(「BOOK」データベースより)
著者 ジョージ・S・クレイソン 出版社 文響社 発売日 2019年10月4日
まずこの本ですが、「バビロンでいちばんの大金持ち」という世界的ベストセラーの漫画版となっております。
けっこう分厚い本なのですが、漫画なのでさらっと読めますし、書かれていることはお金の基本的な知識ですので、かなり勉強になります。
そもそも日本人のわれわれは学校教育で「お金」に関して学んできませんでした。つまり、誰も教えてくれないので、金融リテラシーが非常に低いのです。
しかし、この本を読めばお金を貯める、お金を守る、お金を増やす原理原則が書かれておりますので、お金に関する最低限の知識をカバーできると思います。
タイトルの「バビロン」って何だろうかと疑問に持つ人もいるかと思います。
これは現在のイランの南部あたりに「バビロニア」という王国が存在したんですね。
その国の首都がこの「バビロン」です。このバビロニア王国は木材など原料となる資源に乏しかったことから、資源を手に入れるために古くから周辺の地域と交易が盛んだったんです。
そういう背景があったため、数学や金融が発達していたと言われています。
また、穀物などの貸付もやっていたということから、「銀行の起源」なんて言われもしています。
そのバビロンでも古くから伝わっていたお金を貯め、守り、増やす原理原則が7つ紹介されているのですが、これが今すぐにもできるようなシンプルなものばかりで呆気にとられました。
こうやればお金は増えていくのかと考えさせられました。
「漫画バビロン大富豪の教え」7つ道具とは
黄金を増やす七つの道具
・収入の1/10を貯金せよ
・欲望に優先順位を付けよ
・貯えた金に働かせよ
・危険や天敵から金を堅守せよ
・より良きところに住め
・今日から未来の生活に備えよ
例えばその原理原則に、「収入の1割を貯金すること」とあります。
サラリーマンの障害の平均年収は約3億円らしいのですが、1割貯金し続けていたらそれだけで引退するまでに3000万円は確保できます。夫婦共働きであれば6000万円です。
日本で少し前に「老後2000万円問題」がありましたよね。仕事を引退してから死ぬまでに2000万円以上かかるということを政府が発表したのですが、この原則を守れていたのであればこの問題はクリアできます。
あんなに政府に「なんとかしろ」「国は守ってくれないのか」など市民は罵声を浴びせていたのに・・・。
なかなか貯金が出来ないという人にでも、これも原理原則の一つ「欲望に優先順位をつける」ということを実践出来れば、収入の9割で生活をし、優先順位の高いものにお金を使う事が出来るので、この2つを小さなころから知っていれば、「老後2000万円問題」も話題にはならず、我々の金融リテラシーの低さが露呈することもなかったのではないかと思います。
その他にも、「お金に働かせること」「危険や天滝からお金を守る」「いい家に住む」などありますが、どれもかなり見やすいものばかりで、明日からできるものあったりします。
それなのになぜ大勢の人がお金に困っているのか、そしてお金持ちになれないのか。
それは、「どうせお金持ちにはなれない」「このまま一生を終えていくのだ」「私には稼ぐ力なんてない」のようにお金を持つことを諦めてしまっているからだと思いました。
あと、お金の話をしていると批判的にとらえる人も中にはいます。「お金=汚い」という考えがお金に対する知識の遅れをさらに進めてしまっているのだとも気付きました。
要約まとめ
この本を読むことによって、幸せになるためのお金の増やし方を学べます。
お金を稼いだり投資したりするためには、それなりに勉強が必要ですし、お金というものを一から学ぶ必要があります。
そして、多くの人がお金についてほとんど無知と言っても過言ではないのです。
お小遣いをくれる親も、お年玉をくれるおじいちゃんおばあちゃんも、お駄賃をくれるおじさんも往々にして、本当のお金の稼ぎ方を知らないのです。
この作品を通して、お金についてちゃんと勉強し、幸せな未来を掴もうと思えた1冊でした。