PR

【タコピーの原罪】あらすじ・ネタバレ、読んだ感想をレビュー

 

私たちに夢と希望を与えてくれる魔法少女ものには、異世界への扉を開いてくれる可愛いマスコットキャラが付き物です

しかし彼等が出すご都合主義なアイテムが必ずハッピーエンドをもたらすとは限りません。

根本的な原因から目を背けた安易な発想や短絡な解決法が、状況の悪化を招く危険性もあるのです。

今回は最新話が更新されるごとTwitterのトレンドを席巻する2022年の話題作

案内人
案内人

タイザン5『タコピーの原罪』を紹介します。

 

 

「タコピーの原罪」あらすじ

本作の主人公はハッピー星からハッピーを広めに来たタコ型ハッピー星人のタコピー。

彼はハッピー星で開発された魔法のグッズを用いて地球の人々を笑顔にする使命を担っています。

そんなタコピーが出会ったのはボロボロの少女、しずかちゃん。

しずかちゃんは生活保護を受給している貧乏母子家庭の子で、風俗嬢の母親にネグレクトを受けていました。

学校ではクラスメイトのまりなちゃんに凄惨ないじめを受けています。

タコピーはしずかちゃんを笑顔にするのを目標にあれこれ策を弄しますがことごとく上手くいきません。

しずかちゃんを取り巻く環境は日増しに悪化していき、遂にはタコピーが渡した魔法のリボンで首を吊ってしまいます。

タコピーは最悪のバッドエンドを回避するため、魔法のカメラを使って過去に戻り、やり直しを試みるのですが……。

 

地球にハッピーを広めるため降り立ったハッピー星人・タコピー。助けてくれた少女・しずかの笑顔を取り戻すため奔走するが、少女を取り巻く環境は壮絶。無垢なタコピーには想像がつかないものだった。ただ笑って欲しかったタコピーが犯す罪とは…!?

出典:Amazon

 

「タコピーの原罪」登場人物

【タコピー】ハッピー星からハッピーを広めにきたハッピー星人。見た目は小さいタコにしか見えません。擬態能力を持ち他者に化けることができます。

【しずかちゃん】貧乏な母子家庭の小学生。大人しく無口な女の子。学校で酷いいじめを受けています。

【まりなちゃん】しずかちゃんのクラスメイトで女子のリーダー格。しずかちゃんを執拗にいじめています。

【東くん】しずかちゃんのクラスメイトで学級委員な秀才。勉強がよくできます。

 

「タコピーの原罪」ネタバレ感想

タイザン5はジャンプ+に掲載された読み切り、「ヒーローコンプレックス」「キスしたい男」が話題になった新鋭です。

タイザン5の作風の特徴は、デフォルメの利いた可愛い系の絵柄を裏切るエグさ極まる鬱展開。「タコピーの原罪」でもその性質は遺憾なく発揮されています。

まずは魔法少女ものの王道を裏切る展開に脱帽。

タコピーはプリキュアシリーズの妖精やドラえもんにあたるマスコットキャラクターで、通常なら彼が出す便利グッズのおかげでしずかちゃんは救われます。

しかし本作は安易な救済やハッピーエンドを許しません。キャラクターを徹底的に不幸にします。

まず第一話ラストにて、しずかちゃんはタコピーにもらった魔法のリボンで首を吊りました。

しずかちゃんの自殺にショックを受けたタコピーはどうにかしてこの結末を回避しようとあがきますが、やることなすこと全部裏目にでます。

さらにはしずかちゃん、まりなちゃん、東くんの家庭環境が複雑。彼女たちはいずれも親からタイプの異なる虐待を受けています。

まりなちゃんの父親は妻にモラハラを働いた挙句しずかちゃんの母親と浮気し、家庭を省みません。東くんはエリート女医の母親に教育虐待を受けています。

まだ小学生の子どもたちが各家庭で味わっている生き地獄が大変なリアリティを伴い描きだされるので、読者のダメージも半端ありません。

さらに本作はキャラクターの主観と客観の描写に差があり、東くん視点では可憐な美少女だったしずかちゃんが、久しぶりに再会した父親にはフケだらけの汚い女の子に見えるなど、これでもかと読者を鬱らせる仕掛けを盛り込んでいます。

タコピーの存在は彼等の救済装置足り得ません。可哀想な子どもたちは可哀想なままです。故に作中でしずかちゃんはまりなちゃんを殺害してしまいました。

一体しずかちゃんはどうなってしまうのでしょうか?タコピーは不幸のどん底のしずかちゃんを心から笑わせられるのでしょうか?

物語の結末はぜひ皆さん自身の目で見届けてください。

 

>>「タコピーの原罪」 試し読み&購入はこちら

 

 

↓↓Amebaマンガで「タコピーの原罪」を検索

無料会員登録で「100冊まで全部40%OFF」Amebaマンガ

 

タイトルとURLをコピーしました